コラム・ブログ
家づくりノウハウ
天窓は“かっこいい”だけじゃない。暮らしに差がつく、メリットと注意点

天井から自然光が差し込む「天窓(トップライト)」。
一見すると「おしゃれでかっこいい」演出のように感じますが、実は天窓には“暮らしを快適にするための機能性”も詰まっています。
今回は、天窓の具体的なメリットと、採用時に気をつけたいポイントを建築士の視点も交えながらご紹介します。
天窓の効能:自然光と空間の再構成

通常、窓からの光は水平に差し込みますが、天窓は垂直方向から光を取り込むため、空間全体をやわらかく照らし、影の出方も時間によって繊細に変化します。こうした光が変わる面白さが暮らしにもたらされるだけでも、住まいに天窓のある魅力は大いに感じられるところです。
また、特に隣家との距離が限られる住宅街では、プライバシーの観点から窓の位置に制約が生じやすくなります。
こうした状況でも天窓であれば、視線を遮りながら有効な採光が可能です。
たとえば寝室に天窓があれば、ハイサイド窓とは異なる垂直方向からの柔らかな光が、朝の目覚めや夜の静けさを上質に演出できます。
設計上の注意点:天窓は“デリケートな要素”!?

天窓にまつわる懸念としてよく聞くのが「雨漏りしやすい?」という心配事です。
たしかに天窓を作る際には、設計段階で屋根の勾配や天窓の納まりに十分な配慮が必要です。単に天井に窓を設けるのではなく、屋根面を立ち上げ、板金処理や水切りを施すことで、こうした不安は減らせますし、経年による不具合を回避する構造になります。
また、天窓は鳥のフンなどの汚れが気になるという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、これも雨で自然に流れるよう設計すれば、大きな問題になることは少ないです。
また、暑くなりすぎるのではという心配に対しては、大きすぎる天窓を南面に配置すると、夏場は確かに暑さの原因になる可能性が大。
そのため、チェックハウスでは300mm×400mm程度のコンパクトサイズを選び、北面や直射を避けた位置に設置して熱ごもりや眩しさも抑えるなどの工夫をしています。
“かっこいい”だけじゃない、空間を活かす天窓の力

天窓は、敷地条件・周囲の環境・空間の使い方に合わせて、適切に取り入れることで、光・空気感・快適さすべてをワンランク上に引き上げてくれる存在です。
実際、設計中から家を建てている私たちでも「これは絶対にいい空間になる」と感じられるほど、天窓は空間に影響を与える存在です。ぜひ、これからの家づくりの選択肢として「天窓のある暮らし」考えてみてはいかがでしょうか。
◎愛知県小牧市/チェックハウス+モデルハウスを見に行こう◎
ご予約はこちら↓
https://www.mirai-k.net/event/20220513/