コラム
建築レポート
【建築レポートvol.3】 建築家の自邸でこだわった素材たち
チェックハウスの設計士が、自ら設計したマイホーム。
先日開催した見学会にもたくさんの方に足をお運びいただきました。今回は、住まいで採用した設計士こだわりの素材についてご紹介します。
▶空間の印象を左右する「フロアタイル」の魅力
室内の床材には、あえてフロアタイルを採用しました。
耐久性が高くデザインの幅も広いため、素材の風合いを楽しみながら実用性も担保できるのが魅力。
外壁で庭を囲んだ“プライベートな住まい方”と相性がよく、屋内外のつながりを感じられる空間づくりにも一役買っています。
▶︎インナーガレージに使った「木毛セメント板」

今回、特に素材としてご紹介したいのがインナーガレージで採用した木毛セメント板。
土足で過ごせるインナーガレージ空間のラフさと素材感がちょうどよく調和することから採用を決めました。
木毛セメント板は靴屋さんのバックボードなどにも使われる素材で、グレーやホワイトに塗ることも多いのですが、今回はクリア塗装であえて素材そのままの風合いを活かしています。
ほんのりグレーがかった色味になり、ガレージの雰囲気がグッと締まる“建築家の遊び心”が感じられる空間になりました。
ポストを組み合わせたディテールもポイントです。
■ 玄関の“横長カマチ”がつくる迎え入れの景色

玄関まわりの見どころは、なんと言っても約3.6mの横長カマチ(上り框)。
森田アルミ工業の《カミス》を採用し、インナーガレージから玄関まで水平ラインがつながるよう計画しています。
これは奥さまからの「庭が欲しい」という声がきっかけでした。
庭でプールやBBQを楽しみたいというご希望に対し、
“どこから庭を眺めたいか”
“どんなふうに外と関わりたいか”
を丁寧にヒアリングした結果、中庭に紅葉(モミジ)を植える計画に発展。
「玄関からも紅葉を眺めたい」という想いを叶えるため、自然と玄関が広くなり、横へと伸びる美しいラインが生まれました。
インナーガレージとの連続性も高まり、住まいの“迎え入れ方”に独自の表情を与えてくれています。

――素材一つひとつに“選んだ理由”があり、暮らし方やご家族の声を丁寧に拾いながら形づくられた今回の住まい。
建築家だからこそ知る素材の特性や、美しく見せるためのバランス感覚が随所に生かされ、訪れた人が思わず「なるほど」と感じる工夫が散りばめられています。
これからも、実際の暮らしの中で見えてくる使い心地や経年変化を機会があればお伝えしていく予定です。
“建築家の自邸”だからこそ語れるリアルな視点を、今後のレポートでもぜひお楽しみに。
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